教育方針

本学の教育方針は、各学科ごとに策定した「学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)、「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)及び「入学者受入れの方針」(アドミッション・ポリシー)の三つのポリシーに基づいて大学教育を実現しています。

ディプロマ・ポリシー


本学では、教育目標に定める人材を育成するため、自らが作成したポートフォリオに沿って、所定の単位数を修得するとともに、所属学科において定める専門分野に関する知識・技能、および教養を深め、次の能力(チカラ)や態度・意欲を身につけた学生に学位を授与します。

多様な価値観を許容するチカラ

多文化共生社会を担うため、他者への理解と許容力を有している。

新たな価値を見出すチカラ

専門分野で得た知識・技能を社会で活用するため、新たな価値を見出す想像力と思考力、実践力を有している。

共感と協調により繋がるチカラ

社会や地域に貢献するため、コミュニケーション能力とともに主体性と協調性を有している。

国際コミュニケーション学科

国際コミュニケーション学科は、本学のディプロマ・ポリシーに基づき、グローバルな視点を養いつつ、地域社会に根ざした実践教育を通じ、さまざまな文化的背景を持つ人々と円滑にコミュニケーションを取りながら、協働してよりよい地域社会をつくっていく際に中心的な役割を果たすことのできる人材の育成を目指します。そのために必要な専門分野を現代社会、文化交流、英語、東アジア言語の4領域とし、領域を横断しながら学びます。この目標を満たし、各領域の定める力や姿勢を身につけた人材に対し、「短期大学士(国際コミュニケーション学)」の学位を授与します。

現代社会領域

地域や世界が抱える諸課題の解決や、地域や世界の持続的な発展のための行動に必要な知識とスキルを身につけ、活用することができる。

文化交流領域

さまざまな国や地域の文化や価値観に対する知識と、それを尊重する姿勢を身につけ、コミュニケーションの場で中心的な役割を果たすことができる。

英語領域

世界共通語とされる英語の実践力を身につけ、さまざまな情報や自らの意見を、国際的な場面や地域社会に向けて発信することができる。

東アジア言語領域

隣国であり人的往来が最も多い中国、韓国の言語や日本語を、国内外でのコミュニケーションのために使用し、観光や外国人支援などの場で中心的な役割を果たすことができる。

健康栄養学科

健康栄養学科は、厚生労働大臣から認可を受けた栄養士養成課程であり、本学のディプロマ・ポリシーに基づき、社会の要請に沿った質の高い栄養士の人材育成を目指します。医療・福祉領域、食環境領域の2領域とし、次に掲げる資質・能力を身につけた人材に対して、「短期大学士(健康栄養学)」の学位を授与します。

  1. 栄養士の役割を理解し、高い倫理観と強い責任感・使命感をもって、行動できる
  2. 「健康・栄養・食」に関わる課題に対して、専門的知識および技術をもって、解決方法を探究できる
  3. 豊かな人間性をもって、他者と円滑なコミュ二ケーションができる
  4. 栄養の専門家として、生涯にわたり自律的に学び自己研鑽できる

医療・福祉領域

少子・超高齢社会の現代において、生活習慣病者や要介護者が増加し、同時に国民医療費が増大している。これらの諸問題の解決に必要な知識とスキルを持っている。

食環境領域

地域の食環境を活かした食の力で、地域住民の健康寿命の延伸、生活の質(QOL)の向上に寄与し、幸せな健康長寿社会の実現に貢献するための発信力を持っている。

デザイン環境学科

デザイン環境学科は、本学のディプロマ・ポリシーに基づき、持続可能な社会の実現のため「自然環境との共生」「素材から取り組む本物志向」「人々を動かす力の向上」を軸に、デザインの思想や意義と地域産業への理解を深め、共感と協調に基づいて社会生活における諸課題を解決する能力を身につけた人材の育成を目指します。そのために必要な専門分野をファッション、建築・インテリア、ヴィジュアルの3領域とし、領域を横断しながら学ぶことを教育目標とします。この目標を満たし、各領域の定める具体的資質を身につけた人材に対し、「短期大学士(デザイン環境学)」の学位を授与します。

ファッション領域

高品質な素材縫製技術による「本物志向」の教育を通して持続可能なファッション文化の実現を目標に、地域の繊維産業と連携しながら素材・製造・販売までの実践的な能力を身につける。

建築・インテリア領域

自然環境との共生を再認識し、産官学連携による実践的な地域活動に積極的に取り組む中で、持続性のある建築・地域づくりに貢献する。

ヴィジュアル・情報領域

ビジュアルコミュニケーションを効果的に学修するため、従来の視覚情報について学ぶとともに、現代社会に適した情報科学を学び、創造的な取り組みを実践する。

 


カリキュラム・ポリシー

令和6年度までの入学生

本学では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、1年次前期は学科全体を俯瞰できる教育を行い、1年次後期から専門領域に特化した教育へ移行します。また、以下の方針に基づいて教養教育と専門教育の課程を編成・実施します。

教養教育

専門教育の知識や技能を社会へ繋げるため、岐阜学をはじめとする実践的な地域活動を通し、創造力や思考力を養います。また、現代教養として必要な情報分野の知識・スキルや自国文化の知識、コミュニケーション能力などを高められるようにカリキュラムを編成・実施します。

専門教育

専門教育での体系的学習と、分野を超えた横断的な学習ができるカリキュラムにより、学びにおける学生の主体性を高めるとともに、多様な価値観と出会い、互いに認め合う能力を育める教育プログラムを構築します。また、教養教育で育んだ能力を専門分野の実践的な活動に生かし、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる3つのチカラを身につけることができるよう教育します。

国際コミュニケーション学科

国際コミュニケーション学科では、本学のカリキュラム・ポリシーに基づき、全学科共通の教養教育科目と、本学科での専門教育科目によってカリキュラムを構成しています。専門教育科目は領域共通科目と、各領域専門科目により構成されています。

  1. 専門教育科目は、段階的に知識や実践力を身につけることができるよう、年次や学期が進むにつれて発展的な内容になるように構成されています。
  2. 領域共通科目では、各領域での学びを概観するための領域入門科目と、すべての領域に共通して、国際社会や地域社会の課題に取り組むために必要となる知識や実践力を身につけるための科目を展開します。
  3. 各領域専門科目には、ディプロマ・ポリシーに掲げる4つの領域(現代社会、文化交流、英語、東アジア言語)の知識や実践力を身につけるための科目を展開します。学生は自らの目的に沿って、これらの領域のいずれかに所属し、他の領域の科目も履修しながら、国際社会や地域社会の発展や問題解決に資する力を身につけていきます。
健康栄養学科

健康栄養学科では、本学のカリキュラム・ポリシーに基づき、栄養士養成課程の法令に定められた教養教育科目と専門科目を基本にカリキュラムを構成しています。医療・福祉分野に必要な知識と技術を身につけ、病院・福祉施設での栄養改善、疾病の治療に貢献できる医療・福祉領域と、健康と食をつなぐ食品について幅広く学び、食に関連する多彩な地域活動を通して実践力を養う食環境領域の2領域があります。1年生の後期から、医療・福祉領域と食環境領域に分かれて修学します。

  1. 1年後期から分かれる領域のために、前期に、栄養士の仕事内容等について学べる「専門基礎演習」を開講し、学生が自ら領域を選択できるように配慮します。
  2. 栄養士に必要な課題解決能力やコミュニケーション能力、協調性を身につけます。前期・後期を通して、「栄養士実習」を開講し、さらなる自己研鑽を積む機会を設けます。
デザイン環境学科

デザイン環境学科では、本学のカリキュラム・ポリシーに基づき、全学科共通の教養教育科目と、本学科での専門教育科目によってカリキュラムを構成しています。1 年次前期は学科全体に共通する領域共通教育を行い、1 年次後期から専門領域に特化した領域専門教育へ移行します。また以下の方針に基づいて領域共通教育と領域専門教育の課程を編成・実施します。

  1. デザイン全般において必要不可欠な能力を養う「基礎科目」と、各領域の内容を見渡すことができる知識を習得する「領域基礎科目」を設定し、実践的な地域活動を通し、創造力や思考力を養います。
  2. 領域固有の知識と技術を体系的に身につける「領域科目」を設定し、各領域では専門分野毎に体系的に能力・技術を身につけることができる科目構成とします。

令和7年度の入学生

本学では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、1年次前期は学科全体を俯瞰できる教育を行い、1年次後期から専門領域に特化した教育へ移行します。授業は、各科目の到達目標や専門分野に適した、講義、演習、実習等を適切に組み合わせ、体験型学修、オンライン教育などを活用して実施します。また、以下の方針に基づいて共通教育と専門教育の課程を編成・実施します。なお、初年次に学修ポートフォリオにより学生自らが学修計画を立てることで、主体的な学びを実践できるよう担当教員を配置し指導します。

編成

共通教育

専門教育の知識や技能を社会へ繋げるため、岐阜学をはじめとする実践的な地域活動を通し、創造力や思考力を養います。また、現代教養として必要な情報分野の知識・スキルや自国文化の知識、コミュニケーション能力などを高められるようにカリキュラムを編成・実施します。

専門教育

専門教育での体系的学習と、分野を超えた横断的な学習ができるカリキュラムにより、学びにおける学生の主体性を高めるとともに、多様な価値観と出会い、互いに認め合う能力を育める教育プログラムを構築します。また、教養教育で育んだ能力を専門分野の実践的な活動に生かし、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる3つのチカラを身につけることができるよう教育します。

実施

  • 講義、演習、実習等を適切に組み合わせ実施します。フィールドワークや地域・企業と協働して行われる授業を
    積極的に取り入れ、修得した知識・技能を主体的に実践する授業を実施します。

評価

  • シラバスに明示した評価方法と共に、各科目で設定する到達目標への到達度の2つで評価します。
国際コミュニケーション学科

本学のカリキュラム・ポリシーに基づき、全学科共通の教養教育科目と専門領域に対応した専門教育科目によりカリキュラムを編成・実施します。

編成

  • 4つの専門領域(「現代社会」、「文化交流」、「英語」、「東アジア言語」)を編成します。
  • 専門教育科目は、段階的に知識や実践力を身につけるため、「領域共通科目」と「領域専門科目」に分けて、年次や学期が進むにつれて発展的な内容になる
    よう編成します。
  • 領域共通科目は、各領域での学びを概観する領域入門科目と、すべての領域に共通して、国際社会や地域社会の課題に取り組むために必要となる知識や実
    践力を身につけるための領域基礎科目で編成します。

実施

  • 講義や演習、協働作業や発表等を適切に組み合わせて実施します。
  • 1年次後期から、4つの専門領域のいずれかに所属し、他の領域の科目も履修しながら、国際社会や地域社会の発展や問題解決に資する力を身につけます。
  • 地域企業等でインターンシップを行う「産業・地域振興人材研修」や「海外演習」など、地域等との交流を通じて自身のキャリアデザインを描くため、地域と連携
    した授業を実施します。

評価

  • シラバスに明示した評価方法(定期試験・レポート・プレゼンテーションなど)と、各科目で設定した到達目標への到達度とで評価します。
健康栄養学科

本学のカリキュラム・ポリシーに基づき、全学科共通の教養教育科目と専門領域に対応した専門教育科目によりカリキュラムを編成・実施します。

編成

  • 2つの専門領域(「医療・福祉」、「食環境」)を編成します。
  • 栄養士養成課程の法令に定められた「教養教育科目」と「専門教育科目」を基本にカリキュラムを編成します。
  • 「医療・福祉領域」は、医療・福祉分野に必要な知識と技術を身につけ、病院・福祉施設での栄養改善、疾病の治療に貢献できる力を身につける科目を編成
    します。
  • 「食環境領域」は、健康と食をつなぐ食品について幅広く学び、食に関連する多彩な地域活動を通して実践力を養う科目を編成します。

実施

  • 栄養専門職に必要とされる専門知識や倫理観を養成するため、全学科共通の教養教育科目の履修により、幅広い教養を身につけると共に、栄養士免許の取得に必要となる専門教育科目を履修します。
  • 栄養に関する情報を収集・分析・活用する実践力を養うため、全学科共通の「情報科目」及び栄養に関する「情報科目」を履修します。
  • 学修した知識を活用した能力を身につけるため、講義に加えて、講義に関連した実験・実習を実施します。
  • 1年次後期から、2つの専門領域のいずれかに所属し、他の領域の科目も履修しながら、2年次には、自主的に研究を行う「地域実践演習(卒業研究)」を通じて、自律的に学ぶ力を養います。また、栄養士に必要な課題解決能力やコミュニケーション能力、並びに協調性などを身につけます。
  • 地域企業等との「校外実習」など、地域等との交流を通じて自身のキャリアデザインを描くため、地域と連携した授業を実施します。

評価

  • シラバスに明示した評価方法(定期試験・レポート・プレゼンテーションなど)と、各科目で設定した到達目標への到達度とで評価します。
デザイン環境学科

本学のカリキュラム・ポリシーに基づき、全学科共通の教養教育科目と専門領域に対応した専門教育科目によりカリキュラムを編成・実施します。

編成

  • 3つの専門領域(「ファッション」、「建築・インテリア」、「ヴィジュアル・情報」)を編成します。
  • 実践的な地域活動を通し、創造力や思考力を身につけるため、デザイン全般において必要不可欠な能力を養い、各領域の内容を見渡すことができる知識を習得する「領域共通科目」を編成します。
  • 各領域では、専門分野毎に体系的に能力・技術を身につけるため、「領域科目」を編成します。
    します。

実施

  • 1年次前期は、領域を問わず演習・実習と講義を通じて、必要不可欠な基礎的な知識・技能を習得します。個々の適性を伸ばすトレーニングを膨らませ、本人が目標とする進路へ対応可能なスキルを磨きます。
  • 1年次後期は、3つの専門領域に分かれ多角的な視点から考察し、知識・技能を習得します。少人数のゼミナールで、課題研究に取り組みます。
  • 2年次は、専門領域の研究を通じて洞察力と創造力を養います。それぞれの所属するゼミナールにおいて、「地域実践演習(卒業制作、卒業論文)」に取り組みます。自分自身で物事を捉え考えられるように、教員及び学生相互のコミュニケーションを重ねながら研究・制作を深めます。
  • 社会に貢献し、地域産業との交流を通じて自身のキャリアデザインを描くため、地元企業等と連携した授業を実施します。

評価

  • シラバスに明示した評価方法(定期試験・レポート・プレゼンテーションなど)と、各科目で設定した到達目標への到達度とで評価します。

 


アドミッション・ポリシー


本学は「戦後日本の発展は女子教育から」の理念のもとに、1946年中部地方最初の公立女子専門学校として設立されました。以来、幾多の改組改編を経て現在の岐阜市立女子短期大学になりました。

本学では、教育目標や学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)、また各学科での教育内容について理解し、それらの達成に必要な基礎学力や応用する思考力、主体的に学ぶ姿勢を持つ学生を求めます。

そのため適正かつ多様な入試を実施し、本学で教育を受けるのにふさわしい学生の能力・適性等を多面的かつ公正に評価し、入学者の選抜を行います。

各学科の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)は、以下のとおりです。

国際コミュニケーション学科 さまざまな文化的背景をもった人々と協働し、地域と世界のつながりを意識しながらその持続的な発展のために行動する意欲をもった者の入学を求めています。日本を含むさまざまな国や地域の社会・文化について深く学ぶ意欲、コミュニケーションの手段としての英語や中国語・韓国語の習得に対する意欲をもった学生を歓迎します。
健康栄養学科 栄養士免許取得を目指す者を受け入れ、その者に対して栄養士になるための教育を施すことを基本方針としています。栄養士は食と栄養の専門家として専門性を発揮し、国民の栄養改善、健康増進、疾病予防など重要な役割を担い、国民の医療費削減に貢献することが期待されています。「健康・栄養・食」に関わる諸問題に関心がある者の入学を求めています。将来、栄養士となり、人々の健康・医療・福祉のために貢献したい強い意志を持っている学生を歓迎します。
デザイン環境学科 生活に関わる必要かつ重要なデザインの発想および提案を基盤とした教育を行います。持続可能な社会の実現において、様々な問題を解決するために、デザインの中でも、ファッション、建築・インテリア、ヴィジュアル・情報の分野に関する知識・能力を身につけて社会に貢献したいという強い意志を持った者の入学を求めています。地域との連携による実践的な取り組みに積極的に参画する意欲をもった学生を歓迎します。

 

関連項目:入試情報